10 6/10 UPDATE
約20名のアーティストが所属する京都のコマーシャルギャラリー、アトリエ インカーブ。そこに所属するアーティストたちの作品を定常的に展示・販売する場所として、ギャラリー インカーブがオープン。同ギャラリーでは、より幅広い人々に作品を鑑賞できるよう、様々なジャンルのクリエイターをゲストキュレーターとして招聘する。
その船出を飾るオープニングエキシビションのキュレーターとして招聘されたのが、岡沢高宏(CYCLE/CLS)だ。『Draws and Flows』と銘打たれた今回のエキシビションでは、岡沢自身「作り手として嫉妬します」と語るほど感銘を受けた、格闘技を愛するアーティスト、新木友行にフォーカス。色鉛筆から、ドローイング、コンピューターグラフィックスなど、様々な手法で描かれたファイターたちの戦う姿は、ダイナミックにデフォルメされていながらも、繊細な描写で描かれている。格闘技を愛するが故に見えてくる、特異な肉体美と戦うことの美しさを捉えた作品の数々は見応え充分。
なお、本展で岡沢は作品のセレクトに加え、Tシャツの製作に展示構成まで考案するなど、キュレーターの枠を越えた活動をしている。ファッションとアート、異なるジャンルだが共鳴する両者のアイデンティティを感じてみては。
Text:honeyee.com
『Draws and Flows SHINKI serected by Takahiro Okazawa』
会期:2010年6月5日(土)〜7月25日(日)
土日のみ回廊
12:00〜19:00
会場:ギャラリー インカーブ
京都市中京区壬生高樋町60-18
Tel:075-200-4797
http://g-incurve.jp/
新木友行「左アッパー」
©2010 atelier incurve