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TOKYO PHOTO 2010

TOKYO PHOTO 2010

国内最大級の写真専門アートフェア、
パワーアップした第2回を開催。

10 9/15 UPDATE

アートを買う人が増えてきた。このところの不景気でややスピードが鈍ったとはいえ、一度アートを買い、所有する喜びを味わうと、なかなか後戻りできないものだ。中でも写真を買う人は増えている。アートとしての写真の根強い人気に加え、表現の幅が広がっていること、エディションのあるものは1点もののペインティングなどに比べると比較的手頃な価格で手に入ることなどがその理由だ。「TOKYO PHOTO」は昨年、六本木で開催された写真専門のアートフェア。国内外からアーティストのチョイスに定評のあるギャラリーが集まった。その2回目が、約2倍の規模となって開かれる。

今回は東京、ニューヨーク、ロサンゼルス、アムステルダム、香港から35のギャラリーが参加する予定。出品作品は約500点になる。中にはアンディ・ウォーホルがセレブを撮ったシリーズやダイアン・アーバス、先日までの原美術館の個展も好評だったウィリアム・エグルストンの作品も。日本からは森山大道、杉本博司、石川直樹らの作品が展示される。特別企画展としてサンディエゴ写真美術館の企画により、報道・コマーシャル・アートなどの各ジャンルのアメリカ写真史をたどることができる「PHOTO AMERICA II」などが行われる。また、マグナム・フォト代表のジェイムズ・ダンジガーとリバティーンズ編集長、菅付雅信のトークショーなども。ダンジガー氏は80年代に「Vanity Fair」の特集エディターとしてアニー・リーボヴィッツらを世に出した人物だ。アメリカ現代写真の舞台裏がのぞけるかもしれない。

会場構成は昨年に続き、建築家の山口誠が手がける。昨年は観客の動線を自然に二手に分けるクレバーな仕掛けを見せた。会場が変わった今年はどんな空間を作るのか、展示作品ともども気になるところだ。

Text:honeyee.com

TOKYO PHOTO 2010
9月17日〜20日
六本木ヒルズ 森タワー40階 アカデミーヒルズ
11:00〜20:00(最終日は〜18:00)
入場料 1500円
http://www.tokyophoto.org/

1Andy Warhol, Giorgio Armani: Unique Polacolor Type 108
©The Andy Warhol Foundation, Courtesy of DANZIGER PROPJECTS

2Edward Burtynsky
SOCAR Oil Fields 3 Baku, Azerbaijan
2006
Chromogenic print / wooden frame
131 x 157,5 cm
Courtesy of TORCH GALLERY