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2012年2月に開催された梶野彰一によるジェーン・バーキン写真展が、東京から仙台に地を変えて開催される。仙台といえば、震災後にジェーン・バーキンが東北の被災地で敢行したチャリティーコンサートでも、以前から訪れてきた馴染みのある地として思い入れが深かったという。その地で、彼女の愛情深いまなざしが印象的な優しい笑顔と再会できることは本当に喜ばしい。

写真家、ジャーナリストとしてパリのカルチャーを熱烈に紹介してきた梶野彰一。彼はファム・ファタールであるジェーン・バーキンを10年以上にわたってジャーナリストとして取材した後、彼女のコンサートのオフィシャル・フォトグラファーを2007年から勤めている。二人の培った信頼と愛情は写真から見てとれる。今回の巡回展でも、ジェーン・バーキンのコンサートでの写真と今年の1月に彼女の自宅で撮影された貴重なプライべート・ショットを目にすることができる。

震災後のチャリティーコンサートや避難所の慰問で、多くの日本人を勇気づけてくれたジェーン。その後は日本で出会ったミュージシャンと共に世界２７カ国を巡るワールドツアーを通して、彼女の目で見た日本の震災の被害や原発事故の現状を世界に発信し続けてくれた。この大きな意味を持つ日仏の愛情溢れる巡回展に、是非とも訪れて欲しい。

11月30日（金）は17:30～19:30に梶野彰一を交えたオープニング・レセプションも予定している。

photo: Shoichi Kajino
text: Aika Kawada