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森山大道氏のMMMレーベルの第3弾にあたる写真集「white and vinegar」の出版を記念して、12月14日よりImpossible Project Spaceにて写真展が開催される。今回の写真展では、写真集に集録された42点のオリジナル写真に加え、未収録作品も展示される予定だ。

写真集のタイトル「white and vinegar」は、「もしも世界から印画紙もフィルムも現像液も写真にかかわるいっさいが消失したとしたら、スーパーマーケットで卵と酢をしこたま買ってきて卵白と酢を混ぜてそこらにある紙に塗り、なんでもいいから物をその上に乗せて日光に当てレイヨグラフ（日光写真）をつくればよいのだ」と書いた森山の言葉からきているという。

写真集は、膨大な量のインスタントフィルムで撮り下ろされた作品で構成。経年劣化による変色でセピア色になったインスタントフィルムが35ミリフィルムサイズにトリミングされて、オレンジとモノクロの2色で新たに表現されている。所々に森山の言葉が見られ、見るものを森山ワールドに引き込む。

来年の1月27日には、展覧会のキュレーターとブックデザイナーによるワークショップが予定されているので、森山大道のパワー溢れるモノクロームの世界を堪能しに、是非とも足を運んでみては。

text: Aika Kawada