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「反逆の巨匠」山本耀司が、『「画と機」山本耀司&朝倉優佳』展を開催する。12月10日(土)から2017年3月12日(日)までの期間、彼が手掛けた絵画やコレクションピース、ヨウジヤマモト2016年春夏シーズンのコラボレーターで新進画家の朝倉優佳の作品が東京オペラシティに並ぶ。絵画を「画」、物事のはずみや機会、機織(服・ファッション)を「機」とし、二次元と三次元、男と女など、反発しながらも惹かれ合う相互関係に着目。その関係性から生まれる空間を平面と立体で捉え、ドローイングや服で多角的に表現する。
アーティスト朝倉優佳とのコラボレーションのきっかけについて山本耀司は、「ガキの頃から絵を描くことが夢だったんです。それで、4年前に油絵科の先生に朝倉さんを紹介してもらったのが出会い。ドイツ留学を終えた彼女と再会し、コレクションで絵を描いて欲しいと声をかけました」と話す。展覧会の実施については「すごく変だけれど、何歳になっても僕の心には思春期の少年が、ガキが住んでいる。今回は、このガキのメッセージを平面で書いちゃおうと。そこから始まっています。天井が高く、広い空間に負けないように『喧嘩しよう!』と思いました。服については百科事典を持っているようなものだけれど、平面は久しぶりなので恐いし、ビビっています(笑)」と笑顔を見せた。展覧会のタイトルは、「画(が)と機(き)=ガキ」。クリエイションの根源である反逆的スピリットに宿る「ガキの心」で東京オペラシティに挑む。
なお、ヨウジヤマモト青山本店では6月30日(木)までの期間、同展のプロローグとなるインスタレーションを開催中。アクリルペイントをのせたドレスやスーツ、朝倉優佳が新作コレクションから着想した壁画などを公開している。
photo:Yuichiro Tamura
text:Yuko Aoki
「画(が)と機(き)」山本耀司&朝倉優佳
会期:
2016年12月10日(土)
〜2017年3月12日(日)
会場:
東京オペラシティ アートギャラリー
所在地:東京都新宿区西新宿3-20-2
2016 SPRING SUMMER INSTALLATION
WALL PAINTING by Yuuka Asakura
YOHJI YAMAMOTO AOYAMA
会期:〜6月30日(水)
会場:ヨウジヤマモト青山本店 1F/B1F
所在地:東京都港区南青山5-3-6