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プリントや写真集としてではなく、アナログの映写機を自ら操作し、35mmフィルムをスクリーンに投影するライブスライドショー形式でのみ作品を発表している写真家のトヨダ ヒトシが、東京・品川の原美術館にて8月13日(土)、14日(日)に上映会を行う。
今回上映されるのは、トヨダ ヒトシが2005年から撮りためた写真を日記のように編んだ作品「spoonfulriver」(ひと匙の河)と、日本の環境音楽の第一人者である吉村弘が生前に撮影したスライド写真を再構成し、氏のファーストアルバム『ナイン・ポストカード』へのオマージュとして制作された「for Nine Postcards」。『ナイン・ポストカード』の楽曲は、かつて開館したばかりの原美術館内で流された音源が元になっていることから、今回の上映には「彼の音楽をもう一度原美術館に返したい」というトヨダ ヒトシの思いが込められている。
「spoonfulriver」は8月13日(土)、「for Nine Postcards」は14日(日)、ともに19:15より、原美術館の中庭に設置されるスクリーンで上映が行われる(雨天時は館内ホール)。14日(日)の上映後には、トヨダ ヒトシと神奈川県近代美術館館長の水沢勉によるトークショーを開催。
text: Ryu Nakaoka
左
ともに「spoonfulriver」2007-2016 年 ©Hitoshi Toyoda
右
ともに「for Nine Postcards」2015 年
トヨダ ヒトシ「映像日記・スライドショー」
会場:原美術館 中庭
*雨天時は館内ホールにて開催。当日11:00までに特設サイトで発表。
料金:一般 1,800円、学生・原美術館メンバーと同伴者1名まで 1,600円
/すべて税込み
*予約制、当日精算、入館料込み、全席自由
「spoonfulriver」
日時:8月13日(土) 19:15開演
「for Nine Postcards」
日時:8月14日(日) 19:15開演
*上映後、水沢 勉(神奈川県立近代美術館館長)とトヨダ ヒトシによるトークショーを開催(約30分)。
予約方法:特設サイトに詳細を記載。