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写真家の篠山紀信が、2016年9月3日（土）から2017年1月9日（月・祝）にかけて、原美術館で個展「快楽の館」を開催する。

この展覧会のため、篠山紀信は、展覧会場の原美術館で33名ものヌードモデルを撮り下ろした。作品はそれぞれ、撮影が行われたまさにその場所に飾られるという。モデルには、壇蜜をはじめとする"プロ"だけでなく、素人や、プロレスラーのオカダ・カズチカらも参加。さらには原俊夫館長自らが、ヌードのモデルたちと共演している。作品のバリエーションも実に多彩で、原美術館の常設展示作品である森村泰昌、奈良美智、宮島達男らのインスタレーションの中にモデルが立つものや、複数のカメラで撮影した写真を組み合わせたパノラマ作品「シノラマ」シリーズの新作等が披露される。なお、ヌードを引き立てるフェティッシュなランジェリーやシューズのスタイリングは、祐真朋樹が手がけた。

「原美術館で撮影した作品を原美術館で展示する」という企画のため、巡回展は不可能で、一回きりとなるこの展覧会。「快楽の館」へと変貌した空間に一歩足を踏み入れれば、ヌードの持つ迫力に圧倒されるはず。

text: Ryu Nakaoka