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矢内原充志「FLOATING LIFE展 浮世に着る服」

矢内原充志「FLOATING LIFE展 浮世に着る服」

ファッションで「自分」のイメージを揺り動かすインスタレーション

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ファッションブランドのディレクションや、野田秀樹作品での舞台衣装製作、イオンモール今治新都市「しまなみオープンパーク」のコンセプトデザインなど、ファッションやアート、街づくりといった幅広い領域で活動する矢内原充志が、インスタレーション作品の展覧会「FLOATING LIFE展 浮世に着る服」を、横浜の象の鼻テラスで、9月28日(水)から10月2日(日)まで開催する。

空間自体がひとつのインスタレーション作品となっている同展は、来場者が矢内原自身のブランドであるMITSUSHI YANAIHARAの2017年春夏の新作を纏い、仕掛けが施された鏡やカメラの前に立つと、いつもと違う姿の自分が、今までにない視点で見えてくるという内容。用意された洋服は、ポケットやボタンなどのパーツが通常とは異なる位置についていたり、取り外されていたりと、どこか不思議な印象を与えるアイテムだ。

人間は鏡や写真、映像などのメディアを通してしか自分自身を見ることができないが、その不確かな像を「自分」だと信じている。「当たり前」のセルフイメージを疑い、打ち崩すことによって、人は自由になれるのではないか。そんな矢内原の問いかけが込められたインスタレーションを体験すれば、ファッションの新たな可能性を感じられるだろう。

text: Ryu Nakaoka

矢内原充志「FLOATING LIFE展 浮世に着る服」
期間:9月28日(水)〜10月2日(日)
会場:象の鼻テラス
横浜市中区海岸通1丁目
tel:045-661-0602

www.zounohana.com