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写真家の永瀬沙世が、ギャラリー360°で個展「CUT-OUT」を10月8日(土)まで開催中。同時に、出展作品を収録したアルミ板のポートフォリオと紙の写真集を刊行している。
本展で永瀬は、アンリ・マティスが晩年に創作したカットアウト(切り絵)作品にインスピレーションを得て、自身が製作した切り絵を用いて、写真作品を撮り下ろした。切り絵特有の規則的で幾何学的な模様を活かし、切り絵そのものと、その影とが生み出す図形が交わる中で戯れる女性を捉えている。
マティスの自由な表現を引用した今回の作品に込められたのは、「子供の頃の好奇心」を解き放ってほしいという作家の願い。今年7月には写真集「SPRITE」を出版し、同名の展覧会を開催したばかりの永瀬の創作意欲は、とどまることを知らない。
text: Ryu Nakaoka
永瀬沙世「CUT-OUT」
会期:〜10月8日(土)
*日祝休
開館時間:12:00〜19:00
会場:GALLERY360°
東京都港区南青山5-1-27-2F
tel:03-3406-5823
『CUT-OUT』ポートフォリオ
(アルミ板にインクジェットプリント。10枚をボルト止め)
edition:20
『CUT-OUT』ペーパー・ヴァージョン
edition:300