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日産の今後をかけた"切り札"的存在の新世代電気自動車（=EV）ＬＥＡＦ（リーフ）。このモデルが４月１日、ついにその価格を発表すると同時に日本での予約注文を開始、今年12月に発売を予定していると発表された。

リーフの価格は376万円から。ただし電気自動車にはＥＶ補助金制度があるため、これが続くことを前提とすると１台辺り約77万円の補助が政府から受けられる。するとユーザーの負担額は299万円になる。またリーフは2011年度まで自動車重量税、自動車取得税が免税される上、自動車税は購入翌年度に50％軽減されるため実質的にかなりリーズナブルになる。

また６年間の保有を前提に同クラスのガソリン車と比較すると、電気のみで走るＥＶの燃料代（＝電気代）は８万6000円で、同期間のガソリン代67万円より遥かに安くなる。

日産は現在日本で主流のハイブリッド車で出遅れている（今年発売予定）が、電気のみで走り排気ガスがゼロとなるＥＶで一気に形勢を逆転しようという狙いを持つ。このためリーフは今後北米／欧州でも価格発表／予約開始がなされる予定だ。

また日産は先日、ダイムラーと戦略的協力のための提携を発表し、ＥＶとバッテリーに関わる技術の共同開発を行うと謳った。

リーフは今年日本で6000台の販売を予定しているが、既に発表から３週間の時点で3754台を受注している。ついに電気自動車の時代が本格的に始まり、日産の躍進が始まるかもしれない。

Text:Manabu Kawaguchi