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Golf 1.2TSIトレンドライン

Golf 1.2TSIトレンドライン

ベスト・ゴルフ、登場!

10 5/10 UPDATE

世界の自動車のメートル原器ともいえる定番中の定番VWゴルフ。このモデルに先日、エントリーモデルの「TSIトレンドライン」というモデルが加わった。

このTSIトレンドライン、興味深いのは搭載エンジンがわずか1.2Lという小排気量であることだ。1.2Lといえば日本のトヨタ・ヴィッツや日産マーチ、ホンダ・フィットといったゴルフよりもひとつ下のクラスで主に用いられるもの。それをゴルフのクラスで使う理由はもちろん、近頃声高に叫ばれる環境や燃費に応えるため。しかしVWが凄いのは、1.2Lの小排気量エンジンながら従来の1.8Lエンジンに匹敵する性能を実現していること。

これはVWの"ダウンサイジング"コンセプトに沿ったもので、つまりは排気量こそ1.2Lながら生み出される力は1.8Lを実現する高効率なエンジンだ。しかも力は1.8Lに匹敵する一方で燃費は17.0km/Lと歴代ゴルフ・シリーズで最高の数値を達成。合わせて日本の排ガス規制に適応したことで購入時にエコカー補助金対象にもなっている。

ひと昔前まで、ゴルフといえば2.0Lクラスのクルマだった。それが先代モデルの後半で同じ"ダウンサイジング"の1.4Lを投入。その流れはさらに加速し、今回1.2Lを搭載したわけだ。日本では今、エコカーとしてエンジン+モーターのハイブリッドやEVに注目が集まるが、既存のガソリン・エンジンの技術も進化し、ハイブリッドやEVだけがエコではないということをアピールしている。

その意味においてこの1.2Lを搭載したゴルフTSIトレンドラインは、"電化"だけがエコへの解答ではないことを教えてくれる貴重な1台なのだ。

Text:Manabu Kawaguchi

価格:2,570,000円~
定員:5名
全長×全幅×全高:4,210mm×1,790mm×1,485mm
ホイールベース:2,575mm 
車重:1,270kg
駆動方式:直列4気筒SOHC インタークーラー付ターボ(2バルブ)
最高出力:77kW(105PS)/5,000rpm
最大トルク:175Nm(17.8kgm)/1,550-4,100rpm
燃費消費率:17.0km/L