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MACLAREN MP4-12C

MACLAREN MP4-12C

F1の血統、路上に復活

10 5/12 UPDATE

"マクラーレン"といえば、F1サーカスに常に名前を連ねる老舗コンストラクター。だがマクラーレンは今年、1台の市販スーパースポーツ"MP4-12C"を世に送り出すことを発表し、今後自動車メーカーとしても打って出ていくと先日ロンドンで発表した。

ただしマクラーレンが市販スーパースポーツを発表するのは今回が初めてではない。今から19年前の1991年に、その名も"マクラーレンF1"を市販している。このモデルは今なお語り継がれる伝説のスーパースポーツで、性能の高さはもちろん一切妥協のない造りがなされている上に、価格も当時で1億円、生産台数はわずか64台と希有な存在だった。

そんなマクラーレンF1の誕生から実に19年の時を経て蘇ったマクラーレン製の市販スーパースポーツが今回発表されたMP4-12Cだ。このモデルは現代のスーパースポーツカーの世界の頂点を目指すといえるもので、ボディ構造にカーボンを採用することでこのクラスでは極めて軽量な1300kg台を実現。そして搭載されるエンジンは3.8Lの排気量を持つV8ツインターボだが、最高出力は600psとV12エンジンなみの性能を発揮するダウンサイジング・エンジンで、環境性能は同クラスのスーパースポーツの中で最も高いと謳われている。一方で最高速は320km/h以上と超一級の性能を実現するという。そして2011年から年間約1000台を生産し世界中で販売を行う予定となっている。

価格は未定だがおそらく2500万円クラスとなるはず。新たな自動車メーカー・マクラーレンとしての船出を飾る1台がこのMP4-12Cだ。

Text:Manabu Kawaguchi

価格:125,000~175,000ポンド(約1,700~約2,400万円)
定員:2名
全長×全幅×全高:4,507mm×1,908mm×1,199mm
ホイールベース:2,670mm
車重:1,300kg
駆動方式:V8 3.8リットル ツインターボエンジン
最高出力:600馬力/7,000rpm
最大トルク:1kgm/3,000rpm
最高速度:320km/h以上(0-100km/h 3秒以下)
発売開始:2011年