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ポルシェ初のSUVとして登場し、世界中でブレイクした「カイエン」が、フルモデルチェンジを経て2代目モデルへと進化を果たした。新型モデルにおける目玉は何といってもついに設定された"ハイブリッド"の存在だろう。環境と燃費に対する市場からの声は、SUVはもちろん、ポルシェにすら対応を求めている、ということでもある。
　
カイエン・ハイブリッドSは、兄弟車であるVWトゥアレグ・ハイブリッドと基本メカニズムをほぼ共用する。つまりアウディが開発した3.0LのV6スーパーチャージャーエンジンと、日本のアイシン製となる8速ATの間に、モーターとクラッチを挟み込む方式を採用。これによってエンジンのみ、モーターのみ、エンジン＋モーターでの走行を可能とするシステムとなっている。

この結果システムのトータル最高出力は380psを達成。0ー100km／h加速6.9秒、最高速242km／hとハイブリッドながらも高いパフォーマンスを実現したのが特報。それでいて燃費は欧州値で12.2km／Lを実現し、CO2排出量も000g／kmとこのクラスのSUVとしては優秀な数値を達成している。
　
実際に走らせると確かにポルシェの名を関するに相応しいだけのフィーリングがある。兄弟車であるVWトゥアレグ・ハイブリッドと比べても、カイエン・ハイブリッドSは確実にスポーティさを信条としているのが判るわけだ。そう考えるとハイブリッドである前にポルシェ、といえる１台かもしれない。

Text:Manabu Kawaguchi