09 12/28 UPDATE
プロダクトデザインにおけるマエストロとして言わずと知れたエンツォ・マーリ、そしてエルメスのデザイン・ディレクターであり、ハニカムブロガーとしてもおなじみのガブリエレ・ペッツィーニによる『CHE FARE』展が、来年1月よりパリ3区のGalerie Alain Gutharcで開催される。
エキシビションのタイトルである"Che fare"とは、イタリア語で「何をすべきか」を意味する。現在、一般的な工業デザインが陥っているマンネリズムに対し、世代は違えど、デザインへの急進的なヴィジョンと深い洞察力を持ち、共に教育者としても活動するなど、共通点の多い二人のデザイナーが同じ問いを投げかけているのだ。とはいえ、単に同じ哲学をシェアする二人の代表作を展示するだけでなく、デザインへの情熱、社会から派生する不確かさ、若者の将来に対するためらいなどへの異なる二世代の思いを対比するという試みにもなっている。
二世代を代表する"思索家"同士の、プロダクトを通した対話が新鮮な刺激を与えてくれそうな絶好の機会だけに、開催期間にパリを訪れる予定のある人は、ぜひ足を運んでみてはどうだろう。
Text:honeyee.com
Enzo Mari / Gabriele Pezzini『CHE FARE』
2010年1月9日-2月20日
Galerie Alain Gutharc
7 rue Saint-Claude 75003 Paris FRANCE
+33 (0)1 47 00 32 10
エンツォ・マーリ
1958
鋼鉄材シリーズ, Aモデル
ダネーゼ
自然鉄製の盆
cm 46x13x8h.
ガブリエレ・ペッチーニ
2003
ムービング
マクシーデザイン
ポリエチレン製ポータブル椅子
Ø cm 35,5x38,5h.