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裏原宿のカルチャースポットとしてオープン以来、写真展/展示会/トークショー/ライブ/フリーマーケットなど、日々繰り広げられる多彩なイベントとそれを取り巻く多様なコミュニティは、VACANTという場所の持つ磁場、そしてその企画運営を担うNO IDEAのチームが持つ求心力に負うところが大きいだろう。
そのVACANTが2012年の幕開け早々に、カフェ「Vacanteen」(ヴァカンティーン)と物販からなる1Fフロアをフルリニューアルしてオープンした。これまでも日替わりで担当シェフやメニューが変わるカフェと、ZINEやインディペンデントな雑誌・写真集を中心とした物販コーナーによって、"ならでは"な目利きの行き届いたお店として賑わいを見せていた1Fのフロアが、更に深化したリニューアル内容となっている。
空間プロデュースを手掛けたのは、NO IDEAの新プロジェクトでもある「DAIKEI MILLS」。その代表である中村圭佑が語るリニューアルのコンセプトは「ショップ(物販)とカフェ(フード)をより密接な関係にし、一本の線でつながるような空間作り」。壁の中央に4mの大きなカウンターが設置された空間には統一感が生まれ、カフェスペースである「Vacanteen」は、人と人を繋げる場所であってほしいという当初からの思いから、あえてセパレートされていない席作りとして3mの大きな机が3台配置された。また、テーマに沿ったコーナー展開が可能な入口付近のメインディスプレイや、黒板のように書き込める「Vacanteen」奥の壁など、来訪者との対話が生まれやすい仕掛けが随所に見られる。「今までは敢えて色をつけず、介入した人によって空間が変わるようなそんな「軽い」空間のカタチをコンセプトにしていたが、今回はある程度自分たち(NO IDEA)の色が反映できるような空間造りを目指した」というように、従来の自由なフレームに加え、心地の良い"サジェスト"と"もてなし"の感じられる空間となっている。
カフェメニューは、これまでの1プレートメニューからDELI形式での提供へ変更。さらにこれまで雑誌が中心だった物販でも、雑貨や植物など大幅に取り扱いジャンルを拡大。真鍮の雑貨、富山の『FUTAGAMI』のほうきやパンチ、浅草橋『syuro』のハニカム型の陶磁器、長崎県波佐見町『HASAMI』の植物、器など、ライフスタイルがトータルで提案された品揃えとなっている。
ハニカムの100 DAY BLOG RELAYにも新たに加わった永井祐介を中心としたNO IDEAが仕掛けるフリースペースVACANTでのアクティビティから、ますます目が離せなくなりそうだ。
text: honeyee.com
VACANT(ヴァカント)
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TEL: +81-3-6459-2962
FAX: +81-3-6459-2962
http://www.n0idea.com/
DAIKEI MILLS
VACANTを運営するNO IDEAの1人、中村圭佑が手掛ける空間プロデュース。
これまでにも青山のブックストア「ユトレヒト」、原宿のスペース「ROCKET」などを手掛ける。
http://daikeimills.com/