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作家の目は筆ほどに物語る

作家の目は筆ほどに物語る

片岡義男と堀江敏幸、それぞれの写真集の同時発売を記念した写真展が開催

12 3/30 UPDATE

「書く人」にして「撮る人」でもある二人の作家、片岡義男と堀江敏幸それぞれによる写真集「この夢の出来ばえ」「目ざめて腕時計をみると」が4月10日(火)に同時発売される。そして、その発売を記念した二人の合同写真展が、写真集の発売元でもある<TOKYO CULTUART by BEAMS>にて4月6日(金)より開催される。

作家であり写真家でもある片岡義男は、既に「名残の東京」「ここは東京」などの写真集や写文集も多数発表している。最新作となる今回の写真集「この夢の出来ばえ」も、都会派小説の第一人者として、見て、書いてきた「東京」を切り取った「片岡流写真詩」。21世紀の東京の雑踏のいたるところ、クールに超然と闊歩する、ロンサム・カウボーイ・片岡義男の、唯一無ニの写真世界が広がる一冊。

一方、先ごろ芥川賞の新選考委員に就任したことでも話題を呼んだ作家の堀江敏幸。初の本格的な写真集「目ざめて腕時計をみると」は、片岡義男(本書ではプロデューサーとしてクレジットされている)の「堀江さんの写真集を出しましょう」の一言から始まったという。現代日本純文学界のトップランナーが、東京、パリをはじめとした世界各地を瞬きするように切り取った「作家の日常」の静謐なる美。

そして、現代日本を代表する作家の秀逸なる「カメラアイ」による二つの写真集のデザインと編集を手掛けたのは、ハニカムの書評欄も担当し、文芸カルチャー誌「In The City(イン ザ シティ)」でも二人と親交の深い編集者、川崎大助。なお、前述の発売を記念して開催される写真展では、4月15日(日)に二人によるトークショーも開催される。「言葉」と「見ること」の達人二人の視点を、ぜひこの機会に堪能して欲しい。

text: Akihiro Hayashi

片岡義男×堀江敏幸 写真展
2012年4月6日(金)〜4月25日(水)
11:00〜20:00 入場無料
at トーキョー カルチャート by ビームス
東京都渋谷区神宮前3-24-7 3F
tel: 03-3470-3251
*写真展開催と同時に、会場では両写真集が先行で発売開始されます。
(一般発売日は4月10日)

片岡義男×堀江敏幸 トークショー&サイン会
2012年4月15日(日)
16:00〜18:00 入場無料
*トークショー終了後のサイン会は、会場にて写真集を購入した方のみ対象。購入時に配布される整理券が必要となります。

http://www.beams.co.jp/news/event/post-169.html

「この夢の出来ばえ」
片岡義男 著
発行 株式会社ビームス
発売 サンクチュアリ出版
2,940[税込]

「目ざめて腕時計をみると」
堀江敏幸 著
発行 株式会社ビームス
発売 サンクチュアリ出版
2,520[税込]