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渋谷慶一郎による、初のピアノソロ・アルバムとして2009年にリリースされた「ATAK015 for maria」。このアルバムのリリース3周年を記念して、200名限定のコンサート「Keiichiro ShibuyaPlaying for maria」が開催される。

アルバム「for maria」は、4年前の9月11日、亡き妻マリアの誕生日に開催された同名のコンサートが原型になっている。今回のコンサートでは、CDに収録された曲順に沿って、全曲ピアノソロのみで弾くという構成だ。

会場は、渋谷のスタジオがある代官山ヒルサイドテラス内のヒルサイドプラザホール。中央にピアノを設置し、それを円形に囲むように客席を配置。さらに外側の円周上に、多数のスピーカーを設置することで、ホール全体がピアノの中にいるかのような空間を実現させるという。

また、渋谷のレーベルATAKでは「ATAK015 for maria」のDSD、及びMP3配信も予定している。アルバム発表時と現在の渋谷の演奏の変容が浮かび上がると同時に、「聴いている人がピアノの中に入って聴くような」体験ができるにちがいない。チケットはすでに即日ソールドアウトしたが、当日券の発売の行方も含めて、見逃せないコンサートになりそうだ。

text: Madoka Hattori