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7月13日(土)、千葉の幕張メッセで開催された東日本大震災被災地支援イベント「FREEDOMMUNE 0<ZERO> ONE THOUSAND 2013」は、今年もひと味違ったパフォーマンスが繰り広げられた。
7×13=91台のドラムを一斉に打ち鳴らすBOREDOMSの「BOA DRUM」、NHK朝の連続テレビ小説「あまちゃん」の音楽担当となった大友良英による「大友良英&あまちゃんスペシャルビッグバンド」、富田勲による「ドーンコーラス/ Dawn Chorus」(太陽の黒点の影響を受けた可聴域の電磁波で、深い森の小鳥たちが、いっせいに夜明けを迎える喜びをさえずり合っているように聞こえることから「暁の合唱(Dawn Chorus)」とも呼ばれる。当日はドーンコーラスの採集アンテナが会場に設置され、いわば天からの歌声がライブコレクトされた)、さらには瀬戸内寂聴による90分のスペシャル法話など、いかにもDOMMUNEらしいドープなステージは、ネット中継での視聴者も含め会場内外の観客を魅了した。
被災地への募金の他はエントランスフリーで開催されるこのフェスには、毎回様々な企業がスポンサーシップをしている。ただ協賛するだけでなく、各企業がコンテンツ面でもユニークな展開をしており、ステージとともにフェスの見どころの一つとなっている。中でも今年の注目を集めたのは、ステージ全面を超大型立体映像装置化し、会場に設置されたLEXUS New ISのドライビング操作でリアルタイムにコントロールするという、3Dマトリックスステージ「AMAZING DOME」だ。
テイ・トウワ、Milton Bradley、GOTH-TRAD、DJ NOBU、ムードマンらDJ陣が出演したメインステージである「AMAZING DOME」には、DJブース正面に向かってLEXUSのスポーツセダン New IS の特別仕様車が設置され、New IS のドライバーズシートに搭乗した来場者が、モニターや音声指示に従ってアクセル/ステアリング操作をすると、3Dプロジェクション・マッピングを使った会場全体の立体映像や光、音がリアルタイムにシンクロするという、壮大なスケール感を味わえる参加型のインスタレーションが繰り広げられた。
フェスの幕開けとともに受付開始されたこのパフォーマンスは、明け方に行われた富田勲による「ドーンコーラス/Dawn Chorus」とのコラボレーションまで、常時行列ができる賑わいを見せていた。「Amazing」をキーワードにクルマの新たな価値観を提示するLEXUSがもたらした驚きは、企業とカルチャーの新たな「つながり方」をも、照らしていたように見えた。
text: Akihiro Hayashi
FREEDOMMUNE
http://www.dommune.com/freedommunezero2013/
LEXUS New IS
http://lexus.jp/models/is/sp/