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Mr Ties 1st Japan Tour 2014

Mr Ties 1st Japan Tour 2014

27歳の若きカリスマDJがジャパン・ツアーを敢行。

14 7/01 UPDATE

今やテクノ/ハウスシーンのブライテスト・スターとして、ヨーロッパ全土のクラブ界の注目を一身に集めている27歳の若きカリスマDJ、Mr Ties。2010年5月にスタートさせたパーティ、Homopatik(毎月第3金曜の夜中から翌土曜の夜までの22時間開催)の圧倒的な成功が評判を呼んだ彼が、初のジャパン・ツアーを敢行する。

3台のターンテーブルを自由自在にあやつり、直感的かつ肉体的な瞬発力と持続力を合わせ持ったスタイルが魅力のMr Ties。今回のツアーでは2014年7月4日(金)渋谷amate-raxiにて瀧見憲司、ALTZと、また2014年7月6日(日)大阪・名村乗船所跡地では再び瀧見憲司、そしてレジェンドDJ Harveyとの共演が決定している。

近年多いプロダクション・ベースのアーティストDJとは異なり、パーティの現場から叩き上げでのし上がって来たMr TiesのDJ、そしてパーティコントローラーとしてのスキルと情熱は、ルーティン化したクラブ/DJ界の現場に、新たな熱とインパクト、視点、そして感動を与えることは間違いないだろう。

なお、以下は自身のMIX CD『XMIX3』にMr Tiesが主宰するレーベルの楽曲を収録した瀧見憲司による渾身のリコメンドコメント。

「Mr Tiesことフランチェスコ(彼を知っている人は皆こう呼ぶ)が主催するベルリンのパーティー、HomopatikにDJしに行くようになって3年が経った。3回目の去年の秋は、彼の27才の誕生日ということもあって、なんと56時間(金曜24時から月曜8時まで)連続で行われた。もはや凄すぎて笑うしかなかった。ゲストも含めDJの名前が全く告知されないのにもかかわらず毎回2~3000人を集めるこのパーティーは、音(テクノ・フロアとハウス・フロアがある)/雰囲気/客層全てが濃密で、ある種幻影的な、夢のような世界が繰り広げられている。モバイルをいじっている人はひとりもいない。ヘヴンリー&ストーミー、クレイジー&スリージーの極地。

クラブやDJカルチャーに新しい音や刺激に溢れていたかつての熱量があるかといったら、正直どうだろうか(アメリカではサード・サマー・オブ・ラブ)?。過去の偉大な歴史に対するオブセッションや、細分化された枠の中でのさらに細かい差異争い、レジェンドと呼ばれる人たちによる伝説の追体験や仮想体験等々、、、そうしたものを超えたい(もしくは問題にしない)と思わせる、徹底的な現場主義と更新姿勢に貫かれた前に進む意志や情熱を彼のDJやパーティーには感じる。テクノやハウスといったフォーマットや概念を超えたダンス・ミュージックの本質的な根源部/キモを露呈させる彼のDJは、エネルギーの放出量がとにかく圧倒的。クローズドな現場のみで発揮されるムラっけのあるテキトー具合と破天荒さに、センス・オブ・ユーモアが同居したスター性のある人間的オーラ。ちょっとパゾリーニ的。個人的には、ここ10年で出会ったDJの中で一番だと断言できる。

クラブは突き詰めれば"音と人"。彼はそこに新たな情熱と興奮を与える事の出来る大型新人である事は間違いない。」(瀧見憲司)

text: yk

「Mr Ties 1st Japan Tour 2014」
2014年7月4日(金) 渋谷 amate-raxi with Kenji Takimi,Altz
2014年7月5日(土) 名古屋 Club Mago
2014年7月6日(日) 大阪 名村乗船所跡地 with DJ Harvey,Kenji Takimi
2014年7月11日(金) 那覇 桜坂g