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在仏歴40年を超え、ミッシェル・フーコーやマグリット・デュラスとも親交のあった、今年71歳となる伝説の画家・黒田アキ。その彼の大規模な展覧会が、フランスのテアトル・デ・サブロンで開催され大きな注目を集めている。その黒田が今年６月に行われた渋谷慶一郎とオペラ座のダンサーたちとのコラボレーション「The Way of the Rabbit」を訪れ、渋谷の音楽に大きな刺激を受け邂逅したことから、展覧会の会期中に、渋谷慶一郎、オペラ座のダンサー等とのコラボレーションによる、パフォーマンスを行う。

現地時間11月25日（水）20時から開催されるパフォーマンスは「コスモガーデン」と呼ばれる、黒田のライフワークとも言える、ハプニングを含んだ同時多発的な公演で、そこに渋谷をはじめとした日仏の注目すべきアーティストが参加。

音楽には渋谷と共に大友良英や坂本龍一、灰野敬二らとの共演で知られるチェリスト、ギャスパークラウスがアンプリファイされたチェロで参加。ダンスは先日、渋谷とパリで共演、共作を行ったパリ・オペラ座のエトワール、ジェレミー・ベランガールと元山海塾、バットシェバ舞踏団に所属の経歴を持つ浅井信好が共演。ポエトリーリーディングには、初期からコスモガーデンに参加してきたティモテ・レーンが参加する。

正味一時間に及ぶ今回のパフォーマンスの中で黒田アキ自身は３枚のペインティングを公開制作、完成させる予定。また衣装は、フランスの権威あるファッションアワードであるANDAMの2015年度を受賞し、最近では日本にショップをオープンするなど波に乗るパリのメゾン、PIGALLE PARISが担当するなど、全方位的な注目を集める公演。一夜限りの「事件」となることは必至だ。

text: Kohei Onuki