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ポータークラシックの新機軸として登場したリメイクのジャケット。ベースとなるのは、ヨーロッパの希少性の高いヴィンテージクロージングで、アメリカのヴィンテージとは異なる趣が感じられる。

左のコーデュロイジャケットは、1910～30年代の古着をリサイズを目的に解体し、オリジナルの生地と組み合わせている。右のフレンチジャケットも同じく、解体と修復を行ないながら、新たなパターンで組み立てている。さらに新しい時代の素材と合わせ、それぞれがいかに馴染むかを意識しながら縫い合わせている。

その結果として生まれたリメイクアイテムは、ヴィンテージとも既製服とも異なる、豊かな表情をつくり出している。これはつまり、ポータークラシックのメインコレクションであるバッグと同様に、デザイナー吉田克幸の感性が息づく、希少性以上の価値を持ったコレクションなのだといえる。

Text:Tsuneyuki Tokano
Photo:Masaki Sato