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すでに一部で話題となっていた、リーバイス® のヨーロッパ企画の新ライン「リーバイス® メイド&クラフテッド™」が、今季ついに日本での販売が開始された。

「クオリティ」「普遍性」「多様性」「シンプルさ」といったリーバイス®の魅力を継承しながらも、あくまでモダンであり、それでいてチャレンジ精神に溢れたコレクションとなっている。その証拠に同社のジーンズのシンボリックなディテールである「アーキュエイトステッチ」や「レッドタブ」といった仕様を変更し、新たなスタイルを打ち出している。

写真左は、もっともスタンダードなモデルとなる「The Standard」。なににも増してパターンの調整が絶妙で、膝下から少しテーパードしたシルエットとなっている。腰回りも非常によく計算が行き届いている。続いて中央の「The Slim」は、ストレッチデニムを用いた履きやすい一本。細いウエストバンドが特徴で、少し前の主流であった極端に細みのフィットではなく、全体的にゆったりとしながら裾に向かって先細りしている。最後に右端の「The Tapered」は、このコレクションを象徴する、極めて完成度の高いモデルである。定番「505」のようなラインでありながら、細部の調整は比較にならないほど細かく、実にモダンである。やや余裕をもたせた腿周りと気持ち短めのレングスは、トレンドである2回折りのロールアップのスタイルとも相性がよい。他社と比較しても加工のレベルは抜きん出ている。

ジーンズの原点であり頂点を極めたリーバイス®の底力が凝縮された最注目コレクションは、高いコストパフォーマンスと汎用性を持ち、適切なサイジングで履きこなすことができれば、コーディネイトにおいて絶大な威力を発揮することだろう。

text:Tsuneyuki Tokano
photo:Masaki Sato