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イギリスにおける靴の製造・生産のメッカといわれるノーザンプトンで、1829年に設立されたトリッカーズ。今現在もその品質は非常に高く評価されており、日本国内でも幅広い客層に支持されている。

こちらに並ぶモデルは、このブランドとしては非常にめずらしいスタイルであるが、伝統的な製法やアイディンディティは確実に息づいている。軽やかな印象のチャッカブーツは、トゥが細く、カジュアルすぎない雰囲気を持っている。もう一方のブーツは、コバを限界まで削ることで細みのシルエットに仕上げており、靴紐のセレクトからも個性が感じられる。どのモデルも共通して、軽量でクッション性に優れる、ビブラム社のモーフレックスソールを取り付けていることも大きな特徴である。

重厚でクラシルな従来のトリッカーズのイメージと異なる新しいスタイルのブーツは、スニーカーのような快適さを備え、幅広いコーディネイトで活用できる仕様となっている。

photo:Masaki Sato
text:Tsuneyuki Tokano