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ジュリアン ディヴィッドは、パリで生まれ、ニューヨークでラルフローレンなどの下でキャリアを積み、その後、東京へ活動の拠点を移し、2008年、シルクスカーフのコレクションから自身のスタートした、異色のデザイナーである。

2011S/Sでは「BMX」をテーマとした初となるフルコレクションを発表。オーバーサイズが特徴となっているウエアの大半がユニセックスの仕様となっている。得意とするスカーフではグラフィックでダイレクトにテーマ性が表現されている。全体的になんともかわいらしく、それがこのブランドの個性となっている。

メディアなどでうたわれている、いわゆる日本人デザイナーによる東京ブランドとまた違った視点からつくり出されるジュリアン ディヴィッドの世界観は、ゆるやかなスタイルのなかに、豊富な経験のなかで培われた確かな実力が備わっている。

photo:Masaki Sato
text:Tsuneyuki Tokano