honeyee.com｜Web Magazine「ハニカム」

メンズファッションのハイファッションのレンジにおいて、最高峰のクオリティ・クリエイションのレザー製品を提供し続けるイタリアのグイディ。タンナーとして100年以上の歴史を持ち、有名メゾンからインディペンデントなブランドまで、多くの企業がクライアントとして名を連ねている。

自社製品のなかでも特に人気が高いアイテムがシューズである。革の品質や風合いもさることながら、他社ではまず見られないユニークな木型は、その世界でのある種のアイコンとなっている。グイディのシューズといえば、通称「バックジップ」と呼ばれるスタイルが知られているが、今季はトレンドを加味した「短靴」が充実している。

分厚いカーフと高いヒールが特徴のサボタイプのサンダルは、この手のスタイルではめずらしい「重厚感」が持ち味。トレンドであるやわらかい素材とのコントラストを楽しめる。もう一方のスリッポンは、サンダルとは対照的に軽快な仕様にするためにバイソンやピッグを使用している。

超一流のタンニングの技術と唯一無二の独創性が備わるグイディのシューズの進化は、後続するブランドに大きな影響を与え、マーケットの活性化に貢献し続けている。

photo:Masaki Sato
text:Tsuneyuki Tokano