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「マウンテン リサーチ（Mountain Research）」の2011A/Wコレクションは、いわゆるアウトドアブランドが手掛けるアパレル製品と異なる、山岳での生活に適したユニークなスタイルを提案している。

その核となるのが「テーラリング」で、山靴と合わせられることを前提に行われている。実際に製作されたアイテムは、どれもがその条件を満たすつくりとなっている。

左に並ぶ、カッタウェイジャケットは、日本製の生地ではまず見られない、ドイツのキンダーマン社の太畝のコーデュロイを使用している。ディテールにカバーオールの仕様を取り入れ、オーバーコートとしての使用も踏まえ、アームホールを太めに設定している。続いて、右側のウールのジャケットは、オーストリアの山岳地方の民族衣装に独自の解釈を加えた、これまたマニアックな逸品。独特のツイードライクな素材を用いており、これもまた個性の一つとなっている。

デザイナー小林節正のライフスタイルから生まれるリアリティがより顕在化し、さらなる進化を見せるマウンテンリサーチ。この他にも、ジョッパーパンツやマウンテンパーカに、ニットのパンツ、ムートンのジャケットなど、個性豊かなアイテムが豊富に出揃っている。店頭での立ち上げは9月上旬を予定している。

photo:Masaki Sato
text:Tsuneyuki Tokano