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「RTH」とは2010年にL.A.のラ・シェネガストリートにオープンしたショップであり、オリジナルで展開されるウェアや革小物は、内外の一部のファッションマニアの間で話題となっている。オーナー兼デザイナーの「レネ・ホルギン（Rene Holguin）」は、「ラルフローレン（Ralph Lauren）」や「リーバイス®（Levis®）」でのマーチャンダイザーとしてのキャリアを持ち、カウボーイブーツの職人であった父親の影響から製作に着手した革製品はすべてがハンドメイドで、柔らかい雰囲気と独創的なユーモアに溢れている。アパレルも非常にユニークで、ヴィンテージのカスタムなどを行い、モダンなディテールやシルエットにリエディットすることで、ベースとなったアイテムの魅力を別のベクトルへと導いている。

日本国内では、「グランド ギャラリー（Grand Gallery）」がショップの一角に「RTH ANNEX」という支店を設け、日本で唯一正規で取り扱っており、こちらに並ぶ4点はブランドを構成する基盤と呼ぶにふさわしい厳選されたアイテムである。アイコニックな「エッグバッグ」その名の通り、卵を連想させるユニークな形状で、荷物を入れるとさらにそれらしい形となる。全部で5サイズ展開するポーチは、用途に合わせて楽しく選べる。素材感・カラーともにバリエーションも豊富である。定番的なポジションに立つ「ポンチャート」は、ポンチョとシャツを掛け合わせたアイテムで、ヴィンテージのウェアのディテールを大幅に変更して製作している。同様のアプローチでつくられたヴィンテージのアーミーパンツは、パターンを大胆にアレンジして、サルエルパンツの風のシルエットにしている。ヒップハングで履くとベストのバランスで楽しめる。履き心地も抜群でリピーターが絶えないそうだ。

リラックスした雰囲気と高いクリエイティビティを備えた「RTH」のコレクションは、日常を豊かにする楽しさに溢れている。

photo: Masaki Sato
text: Tsuneyuki Tokano