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ミリタリーとトラッドをミッスしながら、映画『イングリッシュ・ペイシェント（The English Patient）』の登場人物の装いからカラーパレットなどの着想を得た2013S/Sの「トッド スナイダー （TODD SNYDER ）」のコレクションは、いつにも増して定番をツイストさせたアイテムの提案が冴え渡っている。

こちらの4点もその傾向に該当し、まず写真の左端に並ぶショーツは、スウェット素材を使うことで、いわゆるプレッピー的なスタイルを脱したユニークな提案に成功しており、穿きやすいレングスの設定も絶妙である。次に続くのは通称モッズコートと呼ばれる「M-51」ジャケットをアレンジしたジャケット。カラーリングとシャープなシルエットなどが着目したい点で、特に細みの身幅やアームホールはオリジナルにはない魅力である。人気に拍車がかかりはじめた注目のスウェットシャツは、昨年から根強く支持されているマリンボーダーを加えることで、より着やすいアイテムに仕上げている。すでにブランドの定番となっているキーアイテムであるB.D.シャツは、シーズンテーマに沿ったヴィヴィッドな赤をベースにしたカラーリングを適用することで新鮮な印象を作っている。

この他にも今季はタキシードなどのドレッシーなアイテムが充実しており、コーディネイトのアクセントに適した注目に値する逸品が出揃っている。

photo: Masaki Sato
text: Tsuneyuki Tokano