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2010年のオープンから3年、カフェやボタニカルショップを併設したライフスタイルを提案する複合型セレクトショップとして存在感を示してきたBIOTOP。その2Fにあるファッションフロアが、この度リニューアルオープンした。ライフスタイルの中におけるファッションというコンセプトはそのまま、商品がより美しく並ぶよう配慮された空間は、代官山の「SATURDAYS SURF NYC」でも熊谷隆志とともにコラボレーションをした建築家の大堀伸が手掛けた。

リニューアルにあたり、いま感じる「その先」を考えたという熊谷が思い描いたのは「もしもサンフランシスコにコレットがあったら？」というイメージだったという。イメージの具現化にあたり熊谷と大堀が参考にしたのは、アメリカ西海岸のモダン住宅を思わせるような「ミッドセンチュリー時代のケーススタディ・ハウス」だ。

緑あふれる中庭に面した壁は広いガラス窓となり、モルタルの床と真鍮製のシンプルな什器で構成されたクリーンな空間に、柔らかい光が差し込む。植物に囲まれたナチュラルな1Fから上がった瞬間、ハイブランドとともにカジュアルやテイラードが並ぶBIOTOPらしいセレクトが、強い印象を持って目に飛び込んでくる。

リラックスした心地良さと、ショッピングの高揚感を味わう事のできる希有なセレクトショップとしてリニューアルしたBIOTOP。メンズセレクトではMaison Martin MargielaやRAF SIMONSなども新たに加わり、リニューアルと同時に一新された新ロゴやオフィシャルサイトからも、BIOTOPが提示する「その先」が、やはり鮮明に伝わるのだ。

photo: Yuki Yamamoto
text: Akihiro Hayashi