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1957年に世界初の電池式時計として世に登場したベンチュラ。当時としては画期的なテクノロジー、そして斬新なデザインが人気を博し、発売から半世紀以上たつ今もなお、新鮮に映るデザインは、国内外の多くの著名人に愛され続けている。特に、エルヴィス・プレスリーがこの時計を愛用していたことは有名。1961年の映画『ブルーハワイ』でエルヴィスはベンチュラを使用。その後も公私を通じてエルヴィスはこの時計を愛用し、後にベンチュラは「エルヴィス・ウォッチ」としても広く知られることになる。

そのベンチュラの、エルヴィス生誕80周年記モデル「ベンチュラ エルヴィス 80」が登場する。すべてのパーツが滑らかに融合したデザインは、車のフロントからインスピレーションを受けたもの。これは、初代ベンチュラをデザインし、キャデラックのデザインを手掛けたプロダクト・デザイナー、リチャード・アービブへのオマージュも込められている。

機械式自動巻モデルはハミルトン専用ムーブメントを搭載し、フューチャリスティックなデザインに相応しい、標準持続時間80時間を実現。スポーティーなブラックラバーストラップと、ステッチが施されたカーフストラップの2バージョンを展開。また、シルバーカラーのケースが特徴的なクオーツモデルには、エルヴィスがカスタマイズして愛用したフレックスタイプのメタルブレスレットからインスピレーションを受けたバージョンもラインナップ。

ジャンルを超えた音楽スタイルや個性的なファッションなど、時代を先駆けたエルヴィスの生き方は「常識や変化を恐れない」というベンチュラのスピリットと重なる。エルヴィス生誕80周年を記念するに相応しい逸品だ。

text: Kohei Ounki