honeyee.com｜Web Magazine「ハニカム」

1931年に誕生した「レベルソ」は裏面が反転するジャガー・ルクルトを代表するタイムピースであると同時に、根本的なデザインコンセプトを一貫したまま今日でも支持され続けるロングセラーである。

今年は誕生から8５年を迎える節目の年で、様々なコレクションが展開されるのだが、その中核を似合う重要モデルが「レベルソ・クラシック」である。ギョーシェ彫りなどの伝統的な仕上げを用いた外装を3つのサイズから選べるのだが、一押しは男女兼用で楽しめるミディムのサイズ。男性が身に付けると、手元にさりげなく収まるサイズ感でまとまる。

もうひとつ忘れてはならないのはムーブメントである。元来、「レベルソ」は伝統に基づき手巻きを採用してきたが、今回のシリーズは現代社会での日常使いを考え、自動巻きを中心に搭載している。さらに精度を出すのが難しいとされる角形のケースにもしっかりと対応している点からもジャガー・ルクルトの開発技術の高さが窺える。

角形時計の間違いない選択肢のひとつである「レベルソ」の85周年の門出を祝うコレクション。名門が名門たる所以がここにある。

text:Tsuneyuki Tokano