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『トム・アット・ザ・ファーム』

『トム・アット・ザ・ファーム』

「わたしはロランス」で世界を魅了したグザヴィエ・ドランによる
カナダの雄大な田園地帯を舞台に描く、愛のサイコサスペンス。

14 8/06 UPDATE

『わたしはロランス』で映画ファンの注目を集め、その後日本での公開が続いたデビュー作『マイ・マザー』、長編二作目『胸騒ぎの恋人』でもその映像と音楽のセンス、人間の本質をつく鋭い人物描写と緻密なストーリー展開で才能を見せつけたグザ ヴィエ・ドラン。弱冠 25 歳ながら映画界に新風を吹き込んだ彼の最新作「Mommy(原題)」が、カンヌ国際映画祭で高く評価されたことも記憶に新しい。

この度日本で公開となる『トム・アット・ザ・ファーム』は、再びグザヴィエ・ドランが監督と主演をつとめる。今作は、 カナダの東部ケベックの雄大な田園地帯を舞台に描く、愛のサイコサスペンス。カナダの劇作家ミシェル・マルク・ブシャールが2011年に発表した同名戯曲の映画化だ。甘酸っぱいラブストーリーの前作とは打って変わり、冒頭から最後まで息が詰まるような張りつめたテンションで描ききったこの心理サスペンスは、グザ ヴィエ・ドランによる映画の世界観を紡ぐ手腕が冴えわたる。

恋人のギョームを亡くし悲しみに暮れるトムは、葬儀に出席するために彼の故郷へ向かう。そこで待っていたのは、トムを歓迎しないギヨームの兄フランシスと、息子の恋人はサラという別の女性だと思い込んでいる母。トムの存在を唯一知るフランシスは、トムに恋人であることを隠すよう脅しをかける。初めは反発を覚えたトムだったが、次第にフランシスの中に亡き恋人の姿を重ねるようになる。隠された過去、 罪悪感と暴力、危ういバランスで保たれる閉鎖的な人間関係はトムを窮地へと追いつめていく。

text: Aika Kawada

【ハニカム読者5組10名様ご招待!】
「『トム・アット・ザ・ファーム』試写会プレゼント」詳細
日程: 8月27日(水)
開場: 19:00
開映: 19:30
会場: 渋谷アップリンク
住所: 東京都渋谷区宇田川町 37-18 トツネビル 1F
ご招待枠: 5組10名様
応募方法:
 件名に「『トム・アット・ザ・ファーム』試写会ハニカム読者招待プレゼント」、本文に住所、氏名、年齢、職業、メールアドレス、ハニカムとファタール以外で普段読んでいる雑誌(WEB、紙媒体を明記)、ご意見・ご感想などをご記入のうえ、メールにてご応募ください。
宛先: [email protected]
応募締切: 8月22日(木)
*当選者の方にのみ、メールにてご連絡さしあげます。
*個人情報は、本イベントに関するご連絡のみに利用し、第三者に開示することはありません。

「トム・アット・ザ・ファーム」
監督・脚本・編集・衣装:グザヴィエ・ドラン
脚本:ミシェル・マルク・ブシャール
音楽:ガブリエル・ヤレド
出演:グザヴィエ・ドラン、ピエール=イヴ・カルディナル、リズ・ロワ、エヴリーヌ・ブロシュ
配給・宣伝:アップリンク
2013 年/カナダ・フランス/
http://www.uplink.co.jp/tom/
© 2013 - 8290849 Canada INC. (une filiale de MIFILIFIMS Inc.) MK2 FILMS / ARTE France Cinéma ©Clara Palardy

2014年10月より、 新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ有楽町、渋谷アップリンク、テアトル梅田ほか、全国順次公開