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photo&text: Shoichi Kajino
SOLO PIANO SHOWとして待望の初来日を果たしたChilly Gonzales。ピアノを自分の体の一部のように操り、時には限りないピアニッシモ、時には猛烈なパッションとともに素晴らしい演奏を披露した。もちろん時には大きな笑いもとりながら。来日の最中、リリースされたばかりの『IVORY TOWER』の話を聞いた。
カナダ生まれの本名・ジェイソン・ベックは2000年を前にベルリンへ移住し「Chilly Gonzales」と名乗ることでそのキャリアをスタートさせた。エレクトロ、ラップ、ポップ・ミュージック、ソロ・ピアノとアルバムごとにそのスタイルを変幻自在に変化させてきた彼は、ミュージシャンとしてだけではなく、ファイスト、ジェーン・バーキン、モッキー、ピーチーズ、カトリーヌなどのプロデューサーとしても才能を発揮するなど、真の「ミュージック・ジーニアス」としてその名を馳せる。8月にはBOYS NOIZEをプロデュースに迎えた自らのニューアルバム『IVORY TOWER』をリリースしたばかり。