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THINK PIECE

DIPLO OF MAJOR LAZER

メジャー・レーザー、ディプロによる、
ヒップホップ・メンタリティに根ざした奇想天外なサウンド

10 9/2 UP

photo: Great The Kabukicho text: Kohei Onuki

──
ディプロさんも元々はヒップホップ畑の人ですけど、どのような経緯で現在のような幅広いジャンルの音楽性を身に付けたんですか。
「僕は『白人に持っていかけた』ハウス、イビザでかかっているようなハウスは正直好きじゃないんだけど、スウィッチやクルッカーズと出会ったことで、ブラックミュージック色の強いダンスミュージックは好きになったんだ。スウィッチも僕も、J・ディラやピート・ロックのようなヒップホップのトラックメイカーに強い影響を受けてきた。だから、数年前に流行ったバイレ・ファンキやボルチモア・ブレイクスのような、ブラックミュージックからの影響が色濃いダンスミュージックに引かれるようになったよね。けれど“Hip Hop Is Dead……”ヒップホップ自体は死んでしまっている。そう感じている人は日本にも多いんじゃない?」
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そうかもしれません。かつてのヒップホップからは革新的なサウンドが数多く生まれてきたわけですが、現在、ヒップホップから革新的なサウンドが生まれることはそう多くはありません。
「サウスのヒップホップ・シーンからはたまに面白いものが出てくるから今でも聴くんだけれど、イースト・コーストのヒップホップはもう駄目だよね。でもヒップホップのメンタリティを持って新しいサウンドを作り出そうとしている人にはとても刺激されるし、話が合うよ。クルッカーズやテキ・ラテックスとか」
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自身のレーベル、マッド・ディセントで現在一押しのミュージシャンを教えて下さい。
「日本でのリリースがあるかわからないけど、ボスコ・デルレイかな。ブルース・カントリーとヒップホップを融合させたような音楽性の持ち主で、例えるならジャック・ホワイトとアフリカバンバータが合体したような感じ。すごくクールだよ!!」
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ところで、メジャー・レーザーのセカンド・アルバムは制作されているんですか。
「既に制作には入っているよ。前回も参加してくれたヴァイブズ・カーテルをフィーチャーした曲はもう完成してる。ファーストはとても大きな反響があったけど、セカンドはそれを上回る巨大なインパクトを音楽シーンに残せると思うよ。期待しててね!!」