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THINK PIECE

SATURDAYS SURF NYC

NYのサーフカルチャーを牽引する
ライフスタイルショップ

11 11/22 UP

photo:Kentaro Matsumoto text:Misho Matsue

──
サーフショップとしてスタートし、サーファーとしての経験に基づいた本格的な品揃えをしているとはいえ、いまお話しいただいたようにコーヒーバー、オリジナルのアパレルライン、さらにグルーミンググッズ、アートや雑誌も扱っていますが、ショップを一言で表すとすれば何ですか?
J
「もちろんSATURDAYSさ(笑)」
M
「ライフスタイルショップ、かな。どのパートもしっかりSATURDAYSの一面を表しているから、街でTシャツのロゴを見てSATURDAYSを知った人がショップに足を運んだとして、SATURDAYSとは何なのかをすぐに理解することができると思う」
C
「今後もっとスケールを広げていっても、お客さんには同じ経験をしてもらいたいと思っているよ」
──
ロゴについてお話がありましたが、私自身もSATURDAYSとの最初の出会いはロゴTシャツでした。ロゴ以外にも、ルックブックやブログなどでのビジュアル表現もとてもクールだと思うのですが、これらはコリンが手がけているのでしょうか?
C
「ああ、そうだよ。まず、ロゴマークはできるだけシンプルでモダンなものにしたいと思って、バックスラッシュを選んだんだ。いろいろなデザインに応用できるし、認識もしやすいだろう?ブログは1年半ほど前に立ち上げたんだけれど、僕たちが属しているNYのサーフコミュニティだけでなく、世界中のサーフカルチャーについての情報を共有できるようにしているんだ。多くの人が他の場所でのシーンに興味を持っているから、海の写真だけでなく音楽や食べ物、歴史などを目に見えるかたちでシンプルに紹介しようと心がけているよ。イメージはそれだけで多くを語ってくれるから」
──
世界のサーフカルチャーといえば、もちろんここ東京にもシーンが存在します。今年の春には、アダム エ ロペ ビオトープに期間限定のポップアップショップがオープンしましたが、初めての東京での手応えはいかがでしたか?
M
「Tシャツはいろいろなところに卸していたものの、ショップ以外の場所でまとまったボリュームでのコレクション展開は初めてだったんだけれど、とてもうまくいったと思う。6月には自分たちでも実際に訪れてみたし、反応も力強いものだと感じたよ。エキサイティングだったね」
──
さらに、来年の春には東京に待望のショップがオープンするそうですね。ざっくりでかまわないので、現時点でのコンセプトを聞かせてもらえますか?
M
「まだ構想中なので詳しくは話せないけれど、サーフボード、コーヒー、アート、アパレルなどSATURDAYSのエッセンスと打ち出すライフスタイルは継承しながら、東京らしさもどこかにミックスしたいと思っているよ。自分たちやSATURDAYSにはいつも忠実でありたいけれど、その土地の持つ影響力も重要だからね。新しいショップが日本や東京とNYのサーフコミュニティの架け橋になるといいね」

 

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いまからとても楽しみです。さて、3人のライフスタイルが忠実に表現されているSATURDAYSですが、明らかになっていないエッセンスがまだまだありそうな気がしています。今後取り組みたいプロジェクトなどはありますか?
C
「僕は10年間雑誌に関わってきたし、もっと多くの人と知り合っていきたいから、もしかしたらウェブサイトのイメージやヴァイヴを取り入れたSATURDAYS MAGAZINEなんてありえるかもね。あるいは音楽やラジオ番組の配信も面白そうだけど、いまはとにかく慌ただしくてゆっくり話し合えないんだ(笑)」
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最後になりますが、3人がオーナーでありデザイナーである場合、新しいアイデアはどのように進めていくのでしょうか?
M
「たとえばマガジンを作るとなったら、実際にはコリンが専門的な知識を持っているけれど、アイデアの段階ではとにかく3人でオープンなディスカッションをする。これが鉄則だね。そして全員が納得して初めて前に進めるし、常に進捗状況をシェアしているよ」
C
「2人だといろいろ大変だろうから、3人で良かったよ(笑)」
M
「ああ、本当にそうだね(笑)」