The Sartorialist
超人気ファッションブロガー、スコット・シューマンが見た東京。
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text:honeyee.com
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- イタリアに限らず、日本はロンドンやパリ、ニューヨークといった都市と比べて、洋服の文化的な深みや、フォーマルなドレスコードに対する理解といったものが足りていないのではないでしょうか?
- 「イタリアのファッションは歴史的にも文化的にもかなり高度ですが、ロンドンやパリ、ニューヨークよりは、絶対に東京の方が優れていますよ。現在の日本にセクシャルな部分が足りていない、というのはかなり高いレベルでの話なので、東京がイタリアに次いでナンバー2のファッション都市だというのは、大きな賛辞です。私自身、東京の高いポテシャルは十分に感じているんです」
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- メンズのファッションはドレスコードと共に生まれて、それとの距離の取り方がスタイルだと思うのですが、最近はそのドレスコードの定義自体が変わりつつあるのではないでしょうか?
- 「東京はその例の一つですね。マッチョなワークスタイルもあれば、ガーリーなフェミニンスタイルもある。しかし、既存のドレスコードに囚われない、オープンマインドな感覚こそが東京の良さだと思います。日本のファッションはカラーリングやテクスチャー、そしてジャンルをミックスする感覚に長けていますし、ショップのセレクションも素晴らしい。今ではニューヨーカーがインスピレーションを得るために東京に訪れるくらい、日本のメンズファッションは洗練されていますし、常に世界のファッションシーンで注目の的になっているんですよ」