MARK McNAIRY for Heather Grey Wall
CUPSULE COLLECTION
MARK McNAIRY × KAZUKI KURAISHI
12 10/10 UP
photo: Kentaro Matsumoto interview & text: Jun Namekata
- ──
- ブランドの世界観やマーケットを意識することなく、自分たちの培ってきた価値観を素直に表現している。そしてマックネイリーさんと倉石さんの間でシンクロする部分が多いからこそ、成立するということですね。
- K
- 「僕は、いわゆる裏原といわれているところで仕事をしてきたのですが、その頃はみんななにかを考えて作るとかじゃなく、自分が着たいから、今作りたいから作るっていう感じだったんですよね。それはマックネイリーのやり方に凄く近いものがある。そういう部分でもすごく共感できるんです」
- ──
- そういう感覚でやっているブランドはもしかしたら減っているのかもしれませんね。売れる、売れないが先に立ってしまっているというか。もちろんそれが悪いことではないとは思いますが、マックネイリーさんはシンプルにファッションを楽しんでいる感じがします。
- K
- 「それはすごく感じますね」
- M
- 「例えば今季はツイードがトレンドだけど、だからといってやたらとツイードを使ったアイテムがたくさんでているでしょう。中にはいいものももちろんあるけれど、あれは本当に馬鹿げていると思う。まさにマーケティングに落とし込まれたアイテムという感じだね」
- ──
- MARK McNAIRY for Heather Grey Wallには明確なテーマやインスピレーションソースがあるわけではなく、お互いの直感のシナジーで生み出されている。直感的に、ある意味純粋にファッションを楽しんでいるから、今までなかったおもしろいものが突発的に生まれる。予定調和的なコレクションとは一線を画すそのスタンスに期待が持てます。
- 「インスピレーションソースがないわけではないですが……いうなれば、僕のインスピレーション源はマーク・マックネイリー。そういうことなのかもしれません」