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A Story about "inochi"

A Story about "inochi"

村上隆の異色彫刻作品「inochi」の アクションフィギュアが発売

2009 8/26 UP

Photo:Raita Yamamoto, Masaki Sato(p4-5)

Text:Misho Matsue

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スタンリー・キューブリックが構想した「A.I.」、手塚治虫による「鉄腕アトム」など、
人間とは似て非なるロボットキャラクターは、時に生命や心といった哲学的な
テーマを提示し、私たちを魅了してきた。

1999年、世界的に活躍するアーティスト・村上隆は、未来の美しい人間、
人の形をしたロボットとは何かを求め、子供型のロボットをモチーフに作品制作を開始。

そして2004年、70名に及ぶ参加制作者、6年の歳月、そして驚異的なエネルギーを注ぎ、
異色の、だが鑑賞する人の心を捉えて離さない立体作品、inochiを発表した。

さらに2009年、今度は3年という時間をかけてinochiのアクションフィギュアが完成し、
去る4月にはその販売を記念し、Kaikai Kiki Galleryにて、オリジナル作品や映像作品など
「Project inochi」の世界観を展示する『inochi』展も開催され、好評を博した。

inochiフィギュアをより楽しむために、オリジナル作品が誕生するまでのストーリー、
そして作品が映像やフィギュアとして新たな命を吹き込まれていく壮大なプロジェクトの
プロセスを、今一度辿ってみよう。