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空気人形

空気人形

是枝裕和監督とARATAが映画『空気人形』に込めた思い

2009 9/28 UP

Photo:Kentaro Matsumoto Text:Mayumi Horiguchi

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国際的に高く評価されている映画監督、是枝裕和。
徹底してオリジナルストーリーにこだわってきたが、
この原作だけは例外として、『自虐の詩』の原作者としても知られる
業田良家の短編コミック「ゴーダ哲学堂 空気人形」を映画化した。
それが、この痛々しくて美しいラブストーリー『空気人形』だ。

ペ・ドゥナ演じる"心"を持ってしまった空気人形と、
ARATA扮するレンタルビデオ屋の店員=純一、
そして彼らを取り巻く人々を通して描かれるのは、
都市に生きる人間の"空虚"や"孤独"、
そして、人はどのように他者と関わっていくのか──ということだ。

今作では、性/セックスは、暗喩ではなく正面からきっぱりと描かれている。
刺激的であり、今日的であり、挑戦的だ。是枝監督は、どんな思案を巡らせつつ、
この難しい映画の撮影に臨んだのだろう?!  

これが3作目の是枝作品への参加となるARATAと是枝監督の二人に、
映画『空気人形』に込めた思いについて、語ってもらった。