2009 2/24 UP
Photo:Shoichi Kajino
Text:Tetsuya Suzuki
思い起こせば今から4年前、だろうか。「藤原ヒロシ伝」が出版される、という衝撃のニュースがストリートを駆け巡った。
決して短くはない年月を経て、ついに2009年2月『丘の上のパンク --時代をエディットする男・藤原ヒロシ半生記--』(小学館)
と題して世に出ることになったこの本は、編集者・川勝正幸が実に70人以上にわたる関係者への"聞き取り調査"を行い、
さらに当時の膨大な資料を引用しつつさながら謎を追う諜報部員のように藤原ヒロシの実像に迫るノンフィクションであり、
80年代以降の東京のカルチャーシーンを瑞々しく切り取った渾身のドキュメント。
その当事者である川勝とこの企画の発端となった雑誌『SENSE』編集長・守谷聡、
そして"主人公"藤原ヒロシの証言から探る『丘の上のパンク』誕生の裏側。