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KAORU SATO × MINORU HATANAKA

KAORU SATO × MINORU HATANAKA

EP-4、30年ぶりの復活。佐藤薫は、いま何を思う

2012 8/02 UP

photo: Masayuki Shioda (Portraits), Masataka Ishida (Live)
text: Shino Okamura

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5月21日に約30年ぶりにフル・バンドでのライヴを行なったEP-4。
オリジナル・メンバーの佐藤薫(Voice)、バナナUG(Key)、佐久間コウ(B)、 ユン・ツボタジ(Perc)に、
初期の鍵盤奏者で現在はフランス文学者であり作家の鈴木創士、 さらにジム・オルークや千住宗臣ら
世代の若いサポート・メンバーを加えてステージに上がった彼らは、
時空を超え当時のまま現世に甦った眼力も牙も鋭い恐竜のようだった。
クールだの都会的だのといった安っぽい賞賛など足下にも寄せ付けない、その筆舌に尽くし難い不気味さ、
違和感、スリルとを纏ったドス黒いグルーヴは、彼らの先鋭性を改めて浮き彫りにしただけではなく、
明らかにこの先を見据えた上で鳴らされた警鐘そのものだったと言っていいだろう。
そこで、久々のステージに上がったリーダーの佐藤薫と、今回のライヴを客席から見ていた
畠中実(ICC主任学芸員/音楽・美術批評)の対談をお届けする。高校時代からEP-4のファンだったという畠中は、
昨年リイシューされた佐藤薫監修によるオムニバス『音の宇宙模型 SOUND COSMODEL』のライナーノーツを執筆担当。
今後のEP-4、及び佐藤薫が目指す音楽フォルムやツールに興味があるという。
テーマは、"5・21から見えた次なる5・21"。話は延々3時間近くにも及んだ...。