16 5/19 UPDATE
MOMA PS1での第一回「Greater New York」で一躍脚光を帯びたニューヨークを拠点に活動中のアーティスト、エリック・パーカーの個展「DOUBLE DOWN」が、渋谷のアート・ギャラリー、NANZUKAにて、5月28日(土)から開催される。
パーカーの絵画は、一見するとアウトサイダーアートのようなテキストの集合体を相関図的に描き起こしたシリーズ"MAPS"、脳内や思考を記号的に描いた肖像画のシリーズ"HEADS"、現代のロゼッタストーンかのようなモンスターや記号、文字的なるものが描かれたシリーズ"Hieroglyphics"(象形文字)、そして、植物や風景画を描いたシリーズ"STILL LIFES"(静物画)の4つのシリーズから成る。
作品のルーツとして、MAD magazineなどのアンダーグラウンドコミック、風刺イラスト、グラフィティーなどといったローブロー的なアートや、アンチ・エスタブリッシュメントなスタイルからの影響を自ら認めるように、パーカーの絵画は、現在の社会の景色が、メディアやポップカルチャー、歴史などに満ち溢れた独特の構図で図式化されたものとなっている。
日本では8年半ぶりに4度目の新作展示となる今回の個展では、双眼鏡を覗いた光景を連想させる2つの円を組み合わせた変形のキャンバス作品や、ピラミッド型のキャンバス作品を含む新作10点程度からなる予定だ。初日となる5月28日(土)の夜には、久々の来日を果たすアーティスト本人を囲んでの、オープニングレセプションも開催される。
text:Akihiro Hayashi
ERIK PARKER「DOUBLE DOWN」
会期:2016年5月28日(土) - 7月9日(土)
会場:NANZUKA
東京都渋谷区渋谷2-17-3 渋谷アイビスビルB1F
tel:03-3400-0075
www.NUG.jp
オープニングレセプション
5月28日(土)18:00〜