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Apple社から登場したiPad Proは、圧倒的に美しいディスプレイ、ラップトップに匹敵するほどの処理能力、12.9インチモデルでさえわずか713gの軽量性と、これまでの常識を覆す高性能のタブレット端末。2016年3月には9.7インチのモデルも発売され、より幅広いニーズに対応するようになった。専用のApple Pencilと組み合わせて使うことで、クリエイティブな活動の可能性をさらに広げることができる。

iPad Proによって、イラストや建築、映像、音楽といった様々なジャンルで、これまで専門的なスキルやツールによってしか実現できなかったレベルの表現を、誰もが簡単に、時間や場所を問わず行えるようになった。GarageBandやiMovieといったApple社製のアプリケーションも進化している上、例えば多種多様な機能を備えた描画ツールのProcreateなど、各種アプリケーションも充実。携帯性や利便性、効率性だけでなく、創造性という観点からも新たな体験をもたらすツールになっている。

こうしたクリエイティブな操作をさらに豊かにするのが、iPad Pro専用のApple Pencilだ。シンプルなペンの形状を見て、あなどるなかれ。Bluetoothによってワイヤレスで接続されるApple Pencilは、指先よりも精緻な操作が可能になるのは当然のこととして、筆圧と傾きを検知するので、描画の際には線の太さや濃さを繊細に表現できる。また、ペン先と画面の反応のタイムラグがほぼゼロで、Apple Pencilで操作している間はペン先にしか反応せず、手や指を画面につけて安定させた状態で使用でき、まるで紙と鉛筆のように自然な使い心地を実現している。ここから新たなものが生まれることを予感させる、斬新なデバイスだ。

text: Ryu Nakaoka