12 2/08 UPDATE
良いガイドブックには、その土地へのリスペクトがある。元「relax」編集長として知られ、現在はランドスケーププロダクツで「BE A GOOD NEIGHBOR」プロジェクトを担当する岡本仁は、2008年に初めて訪れた鹿児島の町や人、そしてそれらが作り出す味やものに心酔したという。そして2010年、そんな鹿児島の豊かさを愛情をもって綴った『ぼくの鹿児島案内』が刊行され好評を博しているのだが、このたび、同じく「LESS GLOBAL, MORE LOCAL」をコンセプトに、続編『続・ぼくの鹿児島案内』が早くも完成、さらなる反響を呼びそうだ。
「コーヒーイノベートのエスプレッソ」、「カレー90番のチキンカツカレー」、「GOOD NEIGHBORs」など、もしかしたら紹介されている食べ物や場所については詳しく知らない人がほとんどかもしれない。それでも見開きごとに軽妙なタッチで綴られていく文章と自身のポラロイドカメラ撮影による味わい深い写真に、実際に食べたい、行ってみたいという思いがつのることは間違いない。そして今回も、鹿児島を愛する岡本の知人たちがそれぞれ10の「よかもん」を選んだコーナー「よか十(じゅう)」を収録。鹿児島への興味がさらに深まるこの企画にもぜひ目を通してほしい。
現在、本書は鹿児島にて先行発売中だが、他の都道府県では2月10日に発売。書店はもちろん、ランドスケーププロダクツ直営店各店舗や卸先店舗でも販売される。
text: Misho Matsue
『続・ぼくの鹿児島案内』
編・著:岡本仁
1,470円[税込]
(ランドスケーププロダクツ)