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IN THE CITY Vol.8

IN THE CITY Vol.8

BON APPETiT!

13 7/08 UPDATE

TOKYO CULTUART by BEAMSから発行される新感覚文芸カルチャー誌「In The City(インザシティ)」の最新号、第八集が7月10日(日)に発売となる。「BON APPETiT!」と題された今号のテーマは「食と文学」。

巻頭特集は、1960年代より半世紀に渡り、ドローイング、ペインティング、アニメーション、立体などさまざまな作品を精力的に発表、先頃のSTUSSYとのコラボレーションでも話題を呼んだ、田名網敬一のインタヴュー。インタヴューに加え、田名網先生自選のアートも大量に掲載される。

毎号テーマに沿って書かれる短編小説では、片岡義男「銭湯ビール冷奴」、黒田晶「ダーティ、ダーティ、ダーティ」、木村綾子「サネカズラ」、川﨑大助「泣きたいほどの淋しさと餃子だ」の全四篇を掲載。グルメなのか、日常食なのか、あるいは(あらゆる意味で)非日常の食事なのか......作家がシェフとなって腕によりをかけた短編をご堪能あれ。

続いて、食と文学にまつわるフィーチャー・エッセイを2本。ビート文学からジョン・アーヴィング、そして常盤新平まで。ニューヨークに満ち満ちている「米文学と食べ物」のちょっといい話を綴った大原ケイによるエッセイ「アップルパイとサイダーとエッグクリーム」。そして、仲俣暁生によるエッセイ「限りなく透明に近いミソ・スープの国から」では、文明開化は食事から! という事で、漱石・鴎外から内田百閒、そして村上春樹のスパゲッティまで......料理と食が文学と文人に与えた影響が考察される。

さらに、前号から始まった新連載が2本。高木完が「輸入文化としてのロックンロール」をストリート目線でひもとく、ロング・エッセイ「ロックとロールのあいだには、、、」。そして、7インチ・レコードの魅力について、片岡義男が写真と言葉で語り尽くす「ドーナツを聴く」。巻末には、小西康陽、鈴木哲也、青野賢一、川﨑大助、中原昌也ら豪華執筆陣による連載エッセイも、今号も絶口調で掲載。

この第八集の発売を記念して、
ことし1月開催のトークショーが好評を博した片岡義男と小西康陽の二人が、代官山の蔦屋書店に再び登場。今号の「ボナペティ!」にちなみ、おいしい「音」と「言葉」について、存分に語る。会場には、針を使わないレコード・プレイヤー「レーザー・ターンテーブル」が持ち込まれ、それぞれが選んだ極上の音楽がその場でプレイされる予定だという。なお、このトークイベントは、代官山蔦屋書店にて「IN THE CITY Vol.8」の事前予約、店頭購入をした人を対象とした先着70名が参加できる。申し込み詳細等は右記を参照して欲しい。

text: Akihiro Hayashi

『In The City』Vol.8
BON APPETiT!
発行:株式会社ビームス
発売:サンクチュアリ出版
1,050円[税込]
7月10日(水)発売開始
*代官山蔦屋書店のみ7/1(月)より先行発売中。

『In The City』Vol.8 「ボナペティ!」刊行記念

片岡義男 × 小西康陽 トークイベント

会期:2013年7月14日(日)

開館時間:18時00分~19時30分
会場:蔦屋書店1号館 1階 総合インフォメーション

主催:代官山蔦屋書店

協力:トーキョー カルチャート by ビームス、株式会社エルプ
http://tsite.jp/daikanyama/event/002029.html

[問] tel: 03-3770-2525

*トークイベント申し込み方法
代官山蔦屋書店にて『In The City 』Vol.8の事前予約、店頭でご購入のお客様先着70名様にイベント参加整理券を配布。(『In The City』 Vol.8は代官山蔦屋書店のみ7/1(月)より先行発売。
受付:2号館1階アートカウンター