honeyee.com｜Web Magazine「ハニカム」

莫大な数の映画作品が、フィルムの損傷や劣化により上映できなくなっていることをご存知だろうか。映画の歴史を守り、数々の名画を後世に伝えるべく、マーティン・スコセッシ監督をはじめとする映画制作者たちは、1990年に非営利団体「THE FILM FOUNDATION」を設立。2006年より、グッチがそのプロジェクトをサポートしているという。

06年より現在まで、修復された映画は『こわれゆく女』、『女ともだち』、『ワンダ』、『夏の嵐』、『山猫』、『甘い生活』と名作揃い。修復・復元された映画を巡回上映する「シネマ ヴィジョナリーズ」という活動を世界各地で行っており、6月にはグッチ銀座6F グッチ ギャラリーが修復作品を上映するパブリック・オープンのシネマルームとして生まれ変わる予定。

また、5月26日よりシアター・イメージフォーラムで開催される『ジョン・カサヴェテス レトロスペクティブ』にて『こわれゆく女』が復元ニュープリント版で公開になることに先駆け、4月13日に特別試写会が行われる。そこでハニカムとファタールでは計10組20名様を抽選によりご招待！ カサヴェテス・ファンでなくとも、この機会にぜひ、より美しく生まれ変わった名画に触れてみては。

text: Chiho Inoue