honeyee.com｜Web Magazine「ハニカム」

マリオン・コティヤールがジャック・オディアール監督と挑んだ映画『君と歩く世界』は、事故により人生が一変した女性の驚くべき再生物語だ。

南仏アンティーブの観光名所マリンランドのシャチ調教師ステファニー（マリオン・コティヤール）は、シャチのショウを指揮している最中に事故に遭い、病院のベッドで目を覚ましたときには両膝から下の脚を失っていた。あまりのショックに心を閉ざした彼女を失意のどん底から救い出してくれたのは、5歳の息子を連れて街へやってきた流れ者のアリ（マティアス・スナーツ）だった。

両脚を失ったステファニーと、彼女を哀れむこともない代わりに思いやる感情も欠落しているアリ。ふたりの肉体と精神のぶつかり合いは荒々しく、ときに痛々しくもあるが、さまざまな試練を乗り越えてあたたかい関係に溶け合っていく姿に、観る人は活力をもらえるはず。まるで本当に障害を抱えていているかのようにみせた、緻密かつ情熱的なマリオン・コティヤールの演技や身体の動きにも要注目。

ハニカムとファタールでは、3月26日（火）に行われるジャパンプレミア試写に計25組50名様をご招待。主演女優のマリオン・コティヤールと、ジャック・オディアール監督も登壇する貴重な機会、ぜひご応募を！

text: Chiho Inoue