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ジャック・ケルアックの不朽の名作を、巨匠フランシス・F・コッポラの総指揮のもと「モターサイクル・ダイアリーズ」のウォルター・サレス監督がメガホンをとり映画化した。長年この傑作小説の映画化を夢見てきた両者の8年にもわたる粘り強いコラボレーションが実を結び、ついに大作ロード・ムービーが公開。

『路上／オン・ザ・ロード』はビート・ジェネレーション文学の代表作であり、ボブ・ディラン、ジム・モリソンのミュージシャンを始めとする、世界中のアートや思想に多大なる影響を及ぼした小説だ。その後カウンターカルチャーの時代にも、自由な生き方を夢見る若者たちのバイブルとして読み継がれる。著者、ケルアック本人がアメリカとメキシコを放浪した実体験をベースに、わずか3週間で書き上げたといわれている。

ストーリーは、若き作家サル・パラダイスがひとりの男との出会いにより、路上での生活に人生のすべてを見いだすロード・ムービー。その男、ディーン・モリアーティは、サル自身や作家仲間たちのような"退屈な知識人"とは正反対の存在で、社会の常識やルールに全く囚われない。ディーンの刹那的で型破りな生き方とその美しき幼妻メリールウに心奪われたサルは、彼らと共に広大なアメリカ大陸へと旅立つことを決意。さまざまな人々との出会いと別れを繰り返し、青年から大人へ至る過程の中で生きる幸福も苦しみも知る。彼らの心の赴くままに生きる"路上の日々"の行く末は...。

主演のサム・ライリーを始め、キャストも魅力的。『トロン:レガシー』の主演が記憶に新しいギャレット・ヘドランドや『トワイライト』シリーズのクリステン・スチュワート、更にはエイミー・アダムス、トム・スターリッジ、キルスティン・ダンストと演技派が名を連ねる。この夏、本作でロード・ムービーの魅力を再発見できるはずだ。本作の試写会にハニカム読者、5組10名様をご招待。是非ともご応募を。

text: Aika Kawada