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ブラーのフロントマン、デーモン・アルバーンとカトゥーニスト、ジェイミー・ヒューレットが生み出したカトゥーン・バンド、ゴリラズ。そのゴリラズが『ゴリラズ』（01年）、『デーモン・デイズ』（05年）に続く3rdアルバム『プラスティック・ビーチ』をリリース。

1stではダン・ジ・オートメイターを、2ndではデンジャー・マウスを共同プロデューサーに迎え、ヒップホップ、パンク、スカ、へヴィメタルなど、ジャンルの間を縦横無尽に行き来する、変幻自在な音楽性を見せてきたゴリラズ。スヌープ・ドッグ、モス・デフ、ルー・リード、元ザ・クラッシュのミック・ジョーンズ、ポール・シムノンなど、数多くのゲストを迎えた本作では、ゴリラズの音楽的な総合力がこれまで以上に高められている。本作は「2008年秋にゴリラズのスタジオが火事で消失。しかし、ゴリラズは人類の廃棄物でできた、南太平洋の秘密の浮島、プラスティック・ビーチでレコーディングしていた」という設定に基づくもの。収録曲はそれぞれ、ポップ、ヒップホップ、ダブ、ソウル、エレクトロニカなど、自由自在な形態を取るものの「人類の廃棄物でできた、秘密の浮島でレコーディングしていた」とされる本作は、全体にスリリングな浮遊感がある。2ndに収録された『フィール・グッド・インク』にあるような、ある種のキャッチーさは無いものの、進化したゴリラズ独特の音の世界観を楽しむことが出来る1枚。

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