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BOTとPHRAからなる、イタリア発のDJ/プロデューサー・デュオ、CROOKERS。2003年の活動開始からこれまでに、オリジナル曲"BIG MONEY COMIN"や、KID CUDI"DAY 'N' NITE"のリミックス・ワークなど、数多くのクラブヒットを連発、ダンスミュージック・シーンのスターダムにのし上がった彼等。
そのCROOKERSが1stアルバム『TONS OF FRIENDS』をリリース。ダンスミュージック・シーンにおける実力、知名度は既にトップクラスの彼等。本作が1stアルバム、というのはやや意外だが(因みに昨年、日本独占アルバムはリリースしている)、1stアルバムだけに、気合いの入りようがもの凄い、というか超豪華な内容に作品を仕上げてきた。というのも、全20の収録曲それぞれでフィーチャリング・アーティストを起用、客演陣として名を連ねるのはSOULWAX、MAJOR LAZER、WILL I AMなどなど、ダンスミュージック・シーンの一流アーティストたち、しかも皆灰汁が強い。強烈な個性を持つアーティストを迎えた影響は、各収録曲に如実に表れている。本作では、重量感がありながらもハネ感のあるビートに派手な上モノをかぶせる、というこれまでのCROOKERS流エレクトロ・ハウスは聴くことが出来ない。SOULWAXとMIXHELLを迎えた"WE LOVE ANIMALS"では、生のドラムとベースを下敷きにしながらメロウなサウンドを構築。また、スウェーデンの3人組バンド、MIIKE SNOWを迎えた"REMEDY"では、ややダークで浮遊感のあるテック・ハウス風のビートと間奏で突如鳴り響く変態チックなシンセ音が合体する、という斬新なトラックを制作。その他、客演アーティストにより彼等のトラックは、ダブ・ステップ風、エレクトロニカ風、ダンスホール・レゲエ風のものに次々と姿、形を変えていく。軽く聴き流しただけでは「客演に食われた」という印象を持つかもしれないが、「あえて食われる」ことで客演アーティストとの化学反応を引き起こし、自分たちの音楽性を広く、そして深いものにしているところは流石。
2010年上半期ダンスミュージック・シーンの最重要アルバム、と言っても過言ではない本作。なお日本盤には、BUSY PやRIVA STARR、ROC TRAXのBUZZ、TAAR等によるアルバム収録曲のリミックスもアリ。
Text:honeyee.com
CROOKERS『TONS OF FRIENDS』
日本盤限定2枚組
レーベル:AVEX
2,500円[税込]
4月14日発売
CROOKERS JPN OFFICIAL SITE
http://www.avexnet.or.jp/crookers/index.html